近年では、スタートアップ企業やベンチャー企業への転職を通じて、スキルアップを図るエンジニアが増えています。スタートアップ企業やベンジャー企業で働くと、なぜスキルアップにつながるのでしょうか。まず第一に、社員一人ひとりの裁量権が広いことが挙げられます。スタートアップ企業やベンチャー企業は社員数が少ないため、一人ひとりが現場でさまざまな決断を行うものです。少数精鋭主義であり、一人ひとりが担当する仕事の範囲も広くなります。20代でも、プロジェクトをまとめるリーダーや管理職として活躍する例は珍しくありません。こうした環境では、個々の社員が経営サイドと同じような思考で業務に取り組む必要があります。また、仕事の手応えを感じやすく学びを得る機会が多いことも理由の一つです。幅広い業務において裁量権が任させるため、決断がスピーディーで成果がダイレクトに返ってきます。プロジェクトの立ち上げから納品までのサイクルも早く、短期間でスタートからクロージングまでのプロセスを経験することが可能です。このようにさまざまな業務を短期間の内に経験できるのが、スタートアップ企業やベンチャー企業の特徴です。大企業では歯車の一部として受動的に働くケースが多いですが、スタートアップ企業やベンチャー企業では自分から能動的にアクションを起こして成果を上げる必要があります。自分のスキルを最大限に生かして成果を上げる過程では、失敗やトラブルもあるでしょう。しかし、失敗も含めたこうした経験が能力の向上に貢献してくれるのです。